大腸憩室とは?
大腸憩室の症状
ほとんどの大腸憩室は、症状が現れることがありません。一方で、憩室に炎症が起きる憩室炎や出血をともなう憩室出血の場合、さまざまな症状が現れる場合があります。
大腸憩室の原因
大腸憩室の原因は、大腸にかかる圧力が関係しているとされています。とくに、憩室出血の場合は肥満や低用量アスピリン、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)がリスク要因とされています。一方で、飲酒や喫煙などは関連がありません。
大腸憩室の検査方法
憩室炎では、血液検査をおこないます。白血球やCRPの値を確認し、それぞれが上昇している場合は憩室炎の可能性があります。 また、腹部CT検査や超音波検査を実施して膿瘍や穿孔、狭窄や瘻孔などの有無を確認しなければなりません。 これらの合併がある場合、死亡率は2.8%、合併がない場合は0.2%とされています。
憩室出血では、腹部CT検査や大腸内視鏡検査をおこない、出血部位を確認します。大腸内視鏡検査で出血が確認された場合は、止血クリップなどで出血点または憩室の開口部を塞ぎ、止血をおこないます。
大腸憩室の治療方法
憩室炎のほとんどは、抗生剤による治療で改善します。一方で、腸に穴が空いていたり、大腸が狭くなっていたりする場合は手術が必要になるケースがあります。 憩室の分布によっては、大腸の大部分を切除することになるでしょう。
憩室出血の場合は、入院治療によって70〜90%は改善します。一方で、改善しない場合は、内視鏡治療や血管治療などがおこなわれるでしょう。 止血後の再出血率は、1年で20〜35%、2年で33〜42%程度とされています。
大腸憩室が不安であったりお困りの方は当院までご相談ください