切れ痔とは?
切れ痔の症状
切れ痔の検査方法
切れ痔の治療方法
切れ痔の治療法には保存療法と外科的治療があります。
保存療法
肛門の変形がない、もしくは軽度の場合は手術をおこなわない治療を提案しています。実際、切れ痔の頻度は高いため、ほとんどの方は手術ではなく保存的に治療を提案しています。 切れ痔の患者さんの場合、便の性状を整えるような生活や薬物治療が重要です。便秘の予防のために規則正しい生活や運動をおこなうようにしましょう。 将来的に手術をおこなうことになっても、便秘や下痢を繰り返す場合は再発リスクが上がるため、治療の基本といってもよいです。 また、食事に関しては肉類の過剰摂取に注意し、繊維成分の摂取をすることをおすすめします。 とくに冷たい飲み物やアルコール、香辛料を過剰に摂取すると下痢になるおそれがあるため、注意してください。切れ痔部分に対しては軟膏を塗り、回復を目指しましょう。 また、痛みが強い場合は鎮痛薬の処方などもおこなっているため、診察の際に痛みが強い場合は鎮痛薬の処方の希望も教えてください。 痛みのせいで生活の質が落ちたり、排便が滞ることで便秘が助長されると、切れ痔の増悪につながります。
外科的治療
肛門の変形が強い場合や保存療法をおこなっても痛みがひどく、日常生活に差し支える場合は、以下の手術をおこなう場合があります。
裂肛ドレナージ
裂肛ドレナージは、切れ痔部分を治りやすい形に整えるためにおこなう手術です。肛門が狭くない場合におこないます。
側方皮下内括約筋切開術
側方皮下内括約筋切開術は、肛門の筋肉の緊張を取り除き、排便の際に肛門に負担がかからなくする手術です。 肛門の左側の皮膚(肛門括約筋繊維)を5mm程度切開し、肛門を適度な大きさに広げます。患者さんの切れ痔の状態によって裂肛ドレナージと併用する場合があります。
肛門形成術
肛門形成術は、肛門が狭い場合におこなう手術です。切れ痔部分を切除し、肛門括約筋繊維をわずかに切り離すことで肛門を適切な広さに拡張します。 また、皮膚を切開することで狭くなった肛門の皮膚の緊張を取り除きます。
切れ痔が不安であったりお困りの方は当院までご相談ください